2010.03.02


近藤勝重氏の「早大院生と考えた文章がうまくなる13の秘訣 」を読んだ。

おかだよういちさんからtwitterでおすすめされた本だ。

私は仕事でテクニカルライティングをしている。技術マニュアルが中心だが、最近はWebのコンテンツの文章も書くようになった。

がしかし。テクニカルではない文章を書こうとすると手が動かないのだ。テクニカルな文章はテクニカルな内容を把握していれば、あとは型にあてはめて書くだけなので慣れてはいる。が、普通の文章となると全く書けない。洒落のきいた表現が出てこない。これはやばい、何とかしないといけない。

テクニカルな文章もそうでない文章もどちらも「内容」ありき。それは同じ。でも表現の仕方が正反対なのだ。前者はあいまいで余計な表現を削ぎ落とし簡潔に書くことが求められるのに対し、後者はその逆なのだ。

伝えたいことはそのまま書くな。

嬉しいと思っても「嬉しい」とは書かない。陳腐な表現になる。モノの描写をすることによってモノに語らせるのだ。

私はベティ・エドワーズの「脳の右側で描け 」を思い出した。そのモノを描きたいのならば、そのモノを描こうとしてはいけない。これと同じだ、と思った。

私は文芸系の小説はどうも独りよがりな感じがしてあまり触れようとしなかったのだが、この本の中で紹介されている小説の引用を読むとなるほど表現の仕方が実にさまざまなのがよくわかった。事実を淡々と述べ、読む人間に想像を委ね、かつ感情を揺さぶる。これがプロなのか!これから文章を読む視点が変わりそうだ。

内容ももちろん大事だ。まずは自分が体験する。自分以外の人やモノを語るときにはその人の話を聞き、そのモノを観察する。いい文章を書きたいなら外へ出て遊べということだ!体験から生まれ出る文章は人の心を動かすに違いないのだ。


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